Process

大船こころの相談室では、その人に合った確かなお手伝いが出るよう、早さよりも堅実さを大事にしています。緊急の場合をのぞいて、あなたの困りごとが「なぜ生じて、なぜ今も続いていて、どうすればよくなるのか」という理解をないがしろにしません。

初回面接

最初にお会いする面接では、あなたがどのような事情を抱えているのか、なぜこのタイミングでお申込みをくださったのかを中心にお話を聴かせていただきます。ある程度の理解を共有できたら、「どうなりたいか」「どうなれたらいいと思うか」など今後の大まかな方針を話し合います。

 

単発の相談をご希望の場合は、あなたの抱えているお悩みがどのようなものなのかを整理して、解決に向けてどのようなことができうるかを一緒に考えます。

初期

大まかな方針が定まったら、困りごとが「なぜ生じて、なぜ今も続いていて、どうすればよくなるのか」という理解をするべく、より細かなお話を聴かせていただきます。この段階で話し合われる内容はその人の「どうなりたいか」によって大きく変わります。

 

ある人は現在のストレスフルな状況とストレス反応について、それからストレスへの対処について事細かに話し合います。ある人は、これまでの人生の軌跡を聞かせてもらいます。またある人は、面接室のなかで自由に話をしたらどんなことが起きるのかを試してみます。

 

このやり取りの結果、「今の悪循環はこんな具合に起こっているようだ」「相談室こんな事をすれば、効果が出そうだ」という理解が出来上がり、面接の目標、面接の頻度、終了までの大まかな目安などがおのずと決まってきます。

 

また、困りごとが「なぜ生じて、なぜ今も続いていて、どうすればよくなるのか」が整理されるだけで、お手伝いが要らなくなる方もしばしばいらっしゃいます。

中期

初期の共同作業で具体的な方針が定まったら、あとはその方針に従ってお会いしていくことになります。ストレス対処のレパートリーを増やしたり、苦痛な状況を改善するための行動を実践したり、セラピストから助言をもらったり、自由に話せる場として定期的に利用したり、その人の方針によって面接室のなかの様相は大きく異なります。

 

途中で目的を変更したり、頻度を変更したりするなど、一度決めた方針を後になって変更することも可能です。「始めてみたけれど、どこか合わない感じがする」「この点に不安/疑問が残っている」「もっとこうしてほしい」「やっぱりやめたい」などのご意見があれば、ぜひ教えていただきたいと思います。率直なご意見をいただきながら、必要に応じて軌道修正していくことで、より効果的なカウンセリング・心理療法になっていきます。

終結とフォローアップ

当初設定した目的が達成された場合には、カウンセリング・心理療法は終結を迎えることになります。目的は達成されたけれど、「まだ別の問題が残っていて、その問題についても取り組みたい」という場合には、新しくカウンセリング・心理療法を仕切りなおすこともあります。

 

「とりあえず問題は解消されたけれど、今後も今の状態が保てているか心配」という方には、面接の終結後、3カ月や6か月など、比較的長期の間隔をあけてフォローアップ面接を設定することもあります。お守り代わりにご予約いただき、「この数か月間、身体や気持ちに大きな変わりはないか」「カウンセリング・心理療法で取り組んだ成果が変わらず活かせているか」などを確認します。

 

また、目的が達成されていなくても、あなたは自由にカウンセリング・心理療法を途中で終えることができます。その時には、おやめになりたいお気持ちについて話し合えると嬉しく思います。